書文協の主な事業を分野別6つあります。書写書道教授法・教材の開発販売、書写書道専修学院の運営、通信教育、各地での各種講習会そして検定・ライセンス試験、全国大会の実施です。これらを円で示すと別図のようになります。各円にカーソルを合わせてください。各事業の詳細が分かります。
指導法、教材の開発・販売が全体に関わるものとして全体を包む円としました。指導法・教材の開発は書文協の基礎的使命でもあります。
書写書道専修学院の運営は、代表的な指導の場です。書文協本部には中野本部教室と青梅教室があります。所在地などは下記のとおりです。
今後は各地の仲間の教室からも専修学院への参加を呼びかけて参ります。このほか通信教育も専修学院を構成していきます。
各地での各種講習会を含め異郷が学びの場となります。同時に指導法など開発の具体的材料を得る場ともなります。
「一芸としての書写書道を目指す」という高い目標が書文協の合言です。
教育と評価は切り離せません。検定・ライセンス試験の実施、大会の開催は評価の分野です。
講師中立で権威者のそろう書文協中央審査委員会が正確で公正な評価を保障します。充実した講師陣がこれを支えます。
こうした事業を貫く基本精神として学習指導要領の完全準拠があります。
書文協では書写と書道を一本にした書の学びをトータルに問う「書検」(日本書字能力検定試験)を準備中です。ご期待下さい。
全国書写能力検定試験
毛筆、硬筆の楷書、行書別など計13のコースについて毎月、全国検定試験を実施しています。各コースとも120の段階に分かれており、各段階の課題文をきちんと書けているかを判定します。試験は、受験用紙に課題文を清書して書文協本部に郵送し、書文協ではほぼ半月をめどに検定結果を返して、受験者は次の課題文に進むという方式を取っています。主に書塾、教室単位での受験が一般的ですが、個人での受験も自由です。1課題文の受験料はコースによって違いますが平均300円前後。繰り返しのドリルとして書写技術の向上に有効です。
段級・指導者ライセンスの付与
課題をクリアするごとに5段階評価のランクによってポイントがたまる仕掛けになっており、ポイント累計によって段位や級位が付与されます。一定の段位によっては実地試験の合格も条件とされます。
指導者ライセンスは、各課題文を優秀な成績で通過した人に指導者としての資格があるとして贈られるもので、120課題文のランクを10に区切って付与されます。
新検定「書検」
来年度から年2回、全国の主要都市に受験会場を設けて、行う予定です。成績に応じて10級から10段までの段級位を付与します。
新検定「書検」の特色は①小中学校の書写と高校の書道を通しての検定であること②文部科学省の学習指導要領を徹底的に書検カリキュラム化すること③言語文化の一環としての書写書道として、出題の8割程度を書写書道実技能力、2割程度を言葉の力に配分すること④どの段級からでも受験できる、などです。詳細は来年早々に発表予定です。
書写書道修学院
書文協が直接運営している教育機関です。本部教室(中野区中野)と青梅教室(青梅市河辺)があります。両教室とも書写と作文の講座が開かれています。平成25年度から新しいカリキュラムでの授業が始まる予定で、初等、中等、高等などの各科が置かれます。文字と初めて出会う園児からシニアまでいろいろな人が楽しい学びを続けています。
遠隔地の人のためには通信教育の制度もあります。
テキスト発行
書文協の役割のひとつに書写書道教育の指導法研究開発、教材の開発・販売があります。書文協独自で編集制作するテキストのほか、出版社より刊行され市販されているものもあります。
主な市販本として「えんぴつ文字練習帳(初級、中級、上級編)」、硬筆文字練習帳(実力養成編、応用発展編)の5冊シリーズ(いずれも著者は大平恵理書文協会長、角川学芸出版刊)、「えんぴつ書き練習帳」「えんぴつひらがなれんしゅうちょう」(いずれも著者は大平恵理書文協会長、金園社刊)
全国大会
夏・秋の全国書写書道総合大会(総合大会)、冬の全国書写書道伝統文化大会(伝統文化大会)があります。いずれも公益財団法人文字・活字文化推進機構と共催、文部科学省、小中学校校長会、全日本書写書道教育研究会の後援で行われます。個別コンクールとして総合大会は「ひらがな・かきかたコンクール」「全国学生書写書道展」「全国硬筆コンクール」を含み、伝統文化大会は「年賀はがきコンクール」「学生書き初め展覧会」で構成されています。