夏の総合大会、冬の伝統文化大会を開催
大会は、書字文化を学ぶ人の一里塚とし、学ぶ心を盛りたてるために行います。
しかし、えてして勝利至上主義に陥り、学びが大会成績のために行われ、大会に追われることにもなりかねません。
書文協では従来年間5回開いていた大会を、従来の大会名は維持したまま、夏に行う全国書写書道総合大会(総合大会)と、冬の全国書写書道伝統文化大会(伝統大会)にまとめました。
一括広報・募集・表彰することで参加者の労を減らし、また、参加者に硬筆・毛筆や字体の違いなど書写書道の広がりを実感してもらおうというものです。
両大会とも第1回大会から文部科学省が後援。大臣賞が下付されています。
毛筆と硬筆をバランスよく学習
こうして構成された総合大会は、従来の「ひらがな・かきかたコンクール」「全国学生書写書道展」「全国硬筆コンクール」を一括開催します。各個別大会ごとに書文協規定に従って文部科学大臣賞以下が交付されます。特色は硬筆・毛筆ともに優れた作品を提出した個人あるいは作品群が傑出した団体にグランプリとして文部科学大臣賞が授与されます。このほか同分野ですぐれた個人あるいは団体に書字文化大賞が授与されます。
冬の伝統大会は従来の「全国年賀はがきコンクール」「学生書き初め展覧会」で構成されます。近年次いだ教育基本法、学習指導要領改正で、日本の伝統文化を重視した学びが強調されました。伝統文化大会は書写書道大会の象徴として、お正月の習俗で日本人になじみ深い年賀、書き初めの双方の大会として伝統文化を強く意識していただくものとしています。賞構成などは総合大会と同様です。
また両大会とも学校教育での評価を重視しており。学校・教育委員会等に賞の軽重が分かりやすいよう賞の構成は同じものとし、表彰式に招く特別賞は全体の1パーセントとしています。